- 2020/09/25 掲載
午後3時のドルは105円前半、1週間半ぶり高値から反落
ドル/円
午後3時現在 105.34/36 1.1666/70 122.91/95
午前9時現在 105.42/44 1.1672/76 123.06/10
NY午後5時 105.40/43 1.1672/76 123.00/04
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の105円前半。国内勢の買いで仲値直前に1週間半ぶり高値を付けたが、一巡後はじり安となった。米国では追加経済対策を巡る協議が再開される見通しとなったものの、最高裁判事の後任を巡る混乱は続いており、ドル買いが勢いづく地合いにはならなかった。
ドルは早朝の安値105.40円から、仲値直前には1週間半ぶりの高値105.56円まで上値を伸ばしたが、午後には再び105円前半まで軟化し買いは続かなかった。ユーロ/円が123円を割り込んで下落したこともドル/円の上値を抑えた。
ムニューシン財務長官は24日の上院銀行委員会での証言で、経済対策についての協議をさらに続けることでペロシ下院議長と合意したと明らかにした。
トランプ米大統領は22日、前週死去したギンズバーグ最高裁判事の後任候補を26日午後5時(日本時間27日午前6時)に発表する見通しだと明らかにした。
市場では「米国の経済対策協議の再開期待をリスクオンの手掛かりとする声が出ているが、与野党の隔たりは依然大きい。市場の動きは持ち高調整の範囲内だろう」(外銀)とみられている。
さらに「トランプ氏が指名する保守派の判事については物議を醸す可能性が高い。いずれにせよ、今はドルを買い進むような状況ではない」(国内銀)との指摘もあった。
米民主党大統領候補のバイデン前副大統領が、自身が政権を担うことになった時の財務長官候補として連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事に照準を定めているとの報道も話題を呼んだ。金融セクターに厳しいウォーレン上院議員も候補として排除されてはいないものの、可能性はより低いという。
市場では「ムニューシン財務長官と異なり、ブレイナード氏は金融のバックグラウンドが十分にある切れ者なので安定感がある」(アナリスト)と好意的な意見が聞かれた。
ブレイナード理事は1日、FRBは「向こう数カ月」に新たな措置を打ち出し、雇用最大化と物価目標柔軟化に向けたFRBの新戦略の実現を図る必要があるとの考えを示した。同理事が示した時間枠に基づくと、FRBのいかなる決定も11月3日の米大統領選挙後になると考えられる。
(為替マーケットチーム)
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