- 2021/01/12 掲載
前場の日経平均は続伸、高値警戒の中で売り買い交錯 商い膨らむ
高値警戒感が生じている中で売り買いが交錯し、前場段階の東証1部売買代金は1兆5000億円超となるなど商いが膨らんだ。
11日の米国株式市場は主要株価3指数が下落。前週に最高値を付けたことから利食い売りが出た。決算シーズンの開始が待たれる中、米議会でのトランプ大統領の弾劾手続きにも注目が集まっている。
これを受けて日本株は寄り付きは反落してスタート。主力株を中心に利益確定売りが先行する展開となった。日経平均は一時、前日比で200円を超す下落となり、前週末に2日間という短期間で1000円を超す上昇に対する反動安の展開になるとみられた。ところが、売り一巡後は押し目買いが流入。前場中盤にはプラスに転じた。
高値警戒感が強いものの「基調の強さに変化がみられない。当面、日経平均は2万8000円を固める動きになりそうだ」(国内証券)という。
みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏は「流れに乗り切れなかった投資家の買いが続いている。バイデン氏の就任式までは、こうした強い動きが続くのではないか」とコメントしていた。
TOPIXは0.05%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5269億9300万円と膨らんでいる。東証33業種では、石油・石炭製品、医薬品、空運業が上昇した一方、パルプ・紙、証券業、サービス業などが下落した。
個別では、東京エレクトロンが連日の上場来高値更新となったほか、武田薬品工業、任天堂がしっかり。半面、トヨタ自動車、エムスリー、住友金属鉱山などがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが887銘柄、値下がりが1210銘柄、変わらずが85銘柄だった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR