- 2021/01/21 掲載
米P&G、通年売上高見通しを再び上方修正 コロナで日用品堅調
同時に発表した第2・四半期(10─12月)の売上高は8%増と、前期の9%から伸びが鈍化したがホームケア製品は好調を維持した。
同社によると、米国人による家の掃除と殺菌はコロナ前と比べて30%増え、食器洗浄機と消臭スプレー、家庭用ペーパータオルの使用はそれぞれ15%、20%、15%増えているという。
同期はホームケア製品の為替変動・買収効果などを除いた売上高(オーガニック・セールス)が30%増加。「ダウニー」ブランドの衣料用香りづけビーズなど高額な商品の売れ行きが良かった。
同社の株価は決算発表を受けて一時2.5%高となったが、幹部らが新型コロナウイルスワクチンの普及でこれまでの勢いが鈍る可能性があると指摘したのを受け、上げ幅を全て消した。
ジョン・モラー最高財務責任者(CFO)はコロナの状況が改善すれば各家庭が日用品のストックを減らすことになり、売上高の伸び率は縮小するだろうと述べた。
それでもなお、上期の好調を受けて同社は2021年度の増収率見通しを3─4%から5━6%に引き上げた。
1株当たりコア利益の伸び率見通しも5─8%から8─10%に上方修正し、オーガニック・セールスの伸び率は4─5%から5─6%に引き上げた。
通年の自社株買い枠は100億ドルと、従来の70─90億ドルから拡大した。
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