- 2021/03/02 掲載
ECBの債券買い取り額137億ユーロ、前週から減少 償還増で
買い取り額はパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)が導入された昨年3月以降で平均239億ユーロ。ECBの報道官は買い取りの減少について、保有債券の償還が「かなり増えた」ためと説明した。
ピクテ・ウェルス・マネジメントのフレデリック・デュクロゼ氏は「ECBが先週、非常に強いメッセージを送っていたこともあり、このタイミングでの減少はかなり残念な結果だ」と指摘。「もし買い取り債券の不足が理由であるならば、プログラムの弾力性を利用して周辺債などの買い取りを検討できたはずだ」と述べた。
利回り上昇への対応を巡っては、ECB理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中央銀行総裁が先週末、債券買い取りの拡大を主張。ビルロワドガロー仏中銀総裁は1日、最近の債券利回り上昇には正当化できない部分もあり、ECBは対処すべきという考えを示した。また、ラガルド総裁は資金調達コストの急激な上昇を容認しない方針を改めて確認した。
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