- 2021/03/04 掲載
ドル上昇、成長格差に注目 円安進み107円前半=NY市場
ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「米経済の回復と低迷する欧州との成長格差に市場は注目している」と述べた。
2月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.8と、好不況の分かれ目となる50を大きく下回った。新型コロナウイルスの流行で引き続きサービス業が打撃を受けており、ユーロ圏経済が二番底を付けるのはほぼ確実とみられている。
こうした中、2月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数の伸びが11万7000人と予想に届かなかった。ただ、前出のマニンボ氏は5日発表の雇用統計で底堅い内容が予想されると指摘。2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが18万人と、前月の4万9000人から拡大すると見込まれている。
ドルは通貨バスケットに対し0.14%高の90.924。ユーロ/ドルは0.19%安の1.2068ドル。米国債利回りが上昇したこともドルを支えたとみられる。
円相場は下落が継続し、対ドルで一時107.15円と、昨年7月23日以来の安値を付けた。シティのテクニカルアナリストは、4日に予定されるパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演後に米国債利回りが低水準で安定すれば、円相場は強含む可能性があると指摘。106.11─106.22円もしくは105.33─105.44円を付けるかもしれないと予想した。
豪ドルは0.4%安の0.7788ドル。先週は0.8007ドルと3年ぶり高値を付けていた。
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