- 2021/03/08 掲載
午前の日経平均は反発、米株上昇と円安好感 後半伸び悩む
5日の米国株式市場は荒い値動きの中、大幅に反発した。ナスダック総合は約1.5%高。主要3指数はともに序盤の下落から切り返して上昇した。米労働省が5日発表した2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回る伸びとなった。
一方、外為市場ではドル/円が108円台と円安基調にあり、米株高とともに好感される材料となっている。日本株は朝方から景気敏感株を中心に幅広く物色された。ただ、買い一巡後に伸び悩み、日経平均は徐々に値を消す展開に。「時間外取引で米株先物が軟化したことが気にされている」(国内証券)という。
市場では「週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えている一方、来週のFOMC(連邦公開市場委員会)に関心が集まっている。米長期金利の動向に一喜一憂する状況が続くのではないか」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.46%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4660億2900万円だった。東証33業種では、鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品などが上昇し、値下がりはその他製品など6業種にとどまっている。
個別では、トヨタ自動車など主力輸出関連株に堅調な銘柄が目立つほか、日本製鉄など景気敏感株がしっかり。半面、指数寄与度が大きいファーストリテイリングが朝高の後は売られた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1341銘柄、値下がりが736銘柄、変わらずが117銘柄だった。
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