• 2021/03/26 掲載

米年金基金の四半期末リバランス、株式市場に逆風の可能性

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米株式市場のここ2週間のさえない展開は、年金基金による月末および四半期末のリバランス(配分調整)が一因となった可能性があり、リバランス絡みの売り圧力は来週31日まで続くかもしれない。

S&P総合500種は3月に2%近く、第1・四半期に3%超上昇。一方、米国債価格は低調となり、10年債利回りは先週に14カ月ぶりの高水準を付けた。アナリストの多くは、資金が債券にシフトすると見込む。

ただ、S&Pの上昇はこのところ息切れ感が出る一方、国債への売り圧力は弱まった。10年債利回りは25日、1週間ぶりの低水準を付けた。これを受け、ウェルズファーゴのアナリストは米年金基金がリバランスのために株式から債券にシフトする資金の予測を190億ドルと、18日時点に予想した280億ドルから引き下げた。

クレディ・スイスは24日付のリポートで、月次あるいは毎四半期にリバランスを行う年金基金による株売りの総額を326億ドルと推計。一方、債券の代理と見なすiシェアーズ・コアUSアグリゲートボンドファンドETF は約450億ドルの買いを見込む。

ただ、全てのアナリストがリバランスによって株式に下押し圧力が生じると見込むわけではない。JPモルガンのグローバル市場チーフストラテジスト、マルコ・コラノビック氏は、ポートフォリオの調整を四半期末に厳密に行うのではなく状況に応じて実施したり、特定の資産クラスのウエートの目標よりもボラティリティー水準に基づき配分調整を行うといった最近の傾向によって、これまで四半期末が到来するたびに懸念材料だったリバランスの影響は弱まったと指摘した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます