- 2025/09/06 掲載
KDDIも白旗…「0→1を生み出せない」大企業が年間7.6兆円市場で弱者転落の衝撃
神戸生まれ。大学在学中に学生企業を経験し、卒業後はリクルートで勤務。2002年、eコマース企業「北の達人コーポレーション」設立。独自のWEBマーケティングと管理会計による経営手法で東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額1,000億円企業に。フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」を4度受賞。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」1位。日本国より紺綬褒章8回受章。著書にベストセラーとなっている『売上最小化、利益最大化の法則』『時間最短化、成果最大化の法則』『チームX』『「悩まない人」の考え方』(以上ダイヤモンド社)、『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング』(実業之日本社)がある。
前編はこちら(この記事は後編です)
日本の伝統的大企業の手法はもはや“過去の遺物”
かつては市場を席巻したJTC(Japanese Traditional Company)、すなわち日本の伝統的大企業のマーケティング戦略。しかし、時代は変わり、彼らの手法はもはや過去の遺物と化している。私たち中小ベンチャーから見れば、マーケティングの世界において、もはや大企業は恐れるに足らない存在である。むしろ、彼らが失敗した分野で、私たちがあっさりとヒットを生み出すことさえ珍しくない。前述したように2024年の日本の広告費総額は7.6兆円、そのうちWEB広告費が3.6兆円、マスコミ四大メディア合計が2.3兆円、その他が1.7兆円となっていることから、現代のマーケティングの主流がWEBマーケティングであることは間違いない。
しかし、このWEBマーケティングで大企業は苦戦している。WEBマーケティングの世界において、JTCと言われる大企業はもはや「弱者」と言っても過言ではない。
この現象の核心は「組織のDNA」にある。企業の成長プロセスを解剖すると、驚くべき法則が浮かび上がる。なぜ、大企業はWEBマーケティングで弱者に陥ったのか? その謎を、企業の組織論という名のメスで解剖していこう。 【次ページ】KDDIが熱心にスタートアップを支援するワケ
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