- 2021/03/26 掲載
訂正-フランスの昨年の公的債務、記録的高水準 政府予測は下回る
(英文の訂正により、最後から2段落目の2020年成長率を「マイナス8.4%」から「マイナス8.2%」に訂正します。)
[パリ 26日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)は26日、2020年の公的部門の財政赤字と債務が記録的な高水準に達したと発表した。
ただ、政府予測は下回った。予算で想定していたほど経済が落ち込まなかったことが背景。
2020年の公的部門の財政赤字は国内総生産(GDP)比9.2%と、1949年以降で最大。2019年は3.1%だった。政府予測の10.2%は下回った。
2020年の総公的債務はGDP比115.7%。2019年の97.6%から増加したが、政府予測の117.5%は下回った。
フランス政府は2020年に大規模な新型コロナウイルス景気対策を導入。これに伴い、債務が拡大した。
ルメール経済・財務相は「経済活動が回復すれば、経済成長、歳出抑制、構造改革という戦略に基づいて、債務の返済を始める必要がある」との声明を発表した。
INSEEは先月、2020年の経済成長率がマイナス8.2%(訂正)だったと発表。落ち込み幅は、政府が予算で想定していたマイナス10%を下回った。
政府は現在、2021年の財政赤字がGDP比6.7%に縮小、公的債務が同116.2%に増加すると予想している。新たな予測は4月に公表する。
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