- 2021/03/31 掲載
1日、「ソニーグループ」に社名変更=63年ぶり改称
ソニーは4月1日に社名を「ソニーグループ」に変更する。改称は63年ぶり。変更後はゲームや音楽、金融などグループ全体を統括する本社機能に特化する。事業領域が多様化する中、各事業を一体的に運営する体制を整え、グループのさらなる成長につなげる狙い。「ソニー」の社名は祖業の家電事業を担う子会社が受け継ぐ。
社名変更は、旧東京通信工業から現社名になった1958年以来。国内で初めてテープレコーダーやトランジスタラジオの開発に成功。ソニーへの改称後も、携帯音楽プレーヤーの先駆けとなった「ウォークマン」など多くのヒット商品を生み出した。
近年は家庭用ゲーム機「プレイステーション」がけん引するゲーム事業が家電を上回る収益の柱に成長。東宝と共同配給したアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は空前の大ヒットとなった。昨年9月には金融事業を完全子会社化し、収益基盤の安定化も図っており、2021年3月期の連結純利益は初めて1兆円を超える見通しだ。
社名変更は「事業の多様性を強みとする経営への転換」(ソニー関係者)を象徴する形となる。
4月1日にはソニーのほか、楽天も「楽天グループ」に、回転ずしチェーンのスシローグローバルホールディングスは「フード&ライフカンパニーズ」に、それぞれ社名変更する。
【時事通信社】 〔写真説明〕ソニーの本社ビル=東京都港区(同社提供) 〔写真説明〕ソニーが1979年に発売した初代「ウォークマン」(同社提供) 〔写真説明〕スシローグローバルホールディングスが4月1日に社名を変更するフード&ライフカンパニーズのロゴ
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