- 2021/03/31 掲載
ランドセル商戦始動=ネット販売、仮想店舗も登場
来年春入学用のランドセル商戦が、百貨店や小売店で早くも始まった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、各社ともインターネットでの販売を強化したり、バーチャル(仮想)店舗を導入したりして対策を講じる。店頭での混雑を回避しながら、売り上げ拡大を狙う。
ランドセル商戦は年々早まる傾向にあり、人気のモデルは早期に完売してしまう商品もあるという。高島屋は3月、店頭とネットで販売を始めた。店頭に約240種類、ネットでは昨年比約1.5倍の約750種類を用意した。男女兼用のオリジナル商品や、デジタル授業の普及を受けてタブレット端末を収納できるポケットがある商品などをそろえた。
イトーヨーカ堂は、初めて専用のバーチャル店舗をオープンした。専用アプリをインストールすると、拡張現実(AR)技術で子どもがランドセルを試着しているように見える画像を見られる。コロナ感染への警戒感が根強い中、「来店しなくても(祖父母らと)電話をしながら同じ画面を見て一緒に買い物を楽しめる」(広報)と期待を寄せる。
試着用に貸し出しサービスを始めた専門店もある。土屋鞄製造所(東京)は、ウェブサイトで気に入った商品を自宅まで配送する。1回2泊3日で、料金は3000円(送料・返送料込み)だ。
売れ筋は5万~8万円。「6年間使うので、高品質なものを選ぶ人が多い」(高島屋広報)といい、コロナ前と同様に高価格帯を選ぶ傾向が続いている。
【時事通信社】 〔写真説明〕高島屋が販売している男女兼用のランドセル=25日、東京都中央区 〔写真説明〕拡張現実(AR)技術を使ったアプリで作成した、ランドセルを試着しているように見える画像(セブン&アイ・ホールディングス提供)
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