- 2021/03/31 掲載
復旧のハードル「震災時より高い」=株主総会で柴田ルネサス社長
半導体大手ルネサスエレクトロニクスは31日、東京都内で定時株主総会を開いた。柴田英利社長は19日の火災で操業停止中の那珂工場(茨城県ひたちなか市)について、2011年の東日本大震災時の停止と比べ、「(火災による)化学的な被害があり、復旧のハードルは今回の方が高い」と述べた。今回の火災による全面復旧のタイミングについては、3~4カ月後になるとの認識を改めて示した。
震災当時は工場設備が被災し、生産再開に約3カ月、全面復旧には約半年かかった。
総会では火災に関する質問が相次いだ。柴田氏は、取引先の自動車メーカーなどから応援を受け、「1000人近い態勢」で復旧作業を進めていると説明。「10年前の経験を生かしながら総力を結集して復旧したい」と理解を求めた。
総会の会場には一般株主が16人出席、オンライン参加は42人だった。
【時事通信社】
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