- 2021/04/05 掲載
東電社長が福島訪問=原発不祥事を謝罪
東京電力ホールディングスの小早川智明社長は5日、福島県を訪れ、福島第1原発が立地する大熊、双葉両町など被災自治体の首長と面談した。同原発や柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)で相次いだ安全対策をめぐる不祥事について謝罪した。
吉田淳大熊町長は、柏崎刈羽原発でテロ対策に不備があった問題について「大変な不安と失望を覚えた。猛省してほしい」と批判。福島第1原発で地震計の故障が放置されていたことについても「あり得ない話だ」と憤った。
伊沢史朗双葉町長は、東電本社と現場レベルでの情報共有が不十分と指摘。「東京にいる幹部に一時的にでも福島に住んでもらい、被災住民の(不安な)感情を理解してほしい」と訴えた。
小早川社長は面談後、「ご意見を真摯(しんし)に受け止め、徹底的に原因究明する。私もできるだけ現場に足を運びたい」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕原発をめぐる相次ぐ不祥事について、謝罪する東京電力ホールディングス(HD)の小早川智明社長(中央)ら=5日午前、福島県大熊町役場
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