- 2021/04/06 掲載
ニコン、宇宙航空部品に参入=米企業買収、事業領域拡大へ
ニコンは6日、中小型衛星など宇宙航空機関連部品の加工を手掛ける米企業を買収したと発表した。買収額は非公表だが、数十億円規模とみられる。スマートフォンの普及でデジタルカメラ市場が縮小する中、成長が見込まれる宇宙航空機用部品に参入し、事業領域の拡大を図る。
買収したのは、2015年に設立された米モーフ3D(カリフォルニア州)。ニコンは2日付で、株式の過半数を取得した。モーフ3Dは、宇宙航空機向け部品の受託加工生産を手掛け、米ボーイングなど欧米の宇宙航空機メーカーを顧客に持つ。
ニコンは、金属を加工する3Dプリンター技術を生かすため、モーフ3Dの顧客基盤を活用し、中小型衛星向け部品の生産に乗り出す計画。中小型衛星はインターネット接続や地球観測画像の取得などに使われ、市場が急拡大している。
【時事通信社】
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