- 2021/04/10 掲載
FRB、来年も物価上昇継続なら「考慮必要」 対処に自信=副議長
旺盛な需要や供給制約(ボトルネック)などを背景に、物価の伸びは今後数カ月間で目標の2%を上回る見込みだが、クラリダ氏はブルームバーグのインタビューで「そのほとんどが一過性となり、インフレ率は年内に2%前後に戻る」と予想。「どちらにも転ぶリスクはあるものの、インフレ率が物価の安定に沿った水準を超え始めた場合でも、われわれはそれに対応する手段を持ち合わせており、対処できる自信がある」と表明した。
同時に「年末のインフレ率が年央の水準から鈍化しなければ、現在のFRBの見通しは間違っていたことになる」とし、「年が明けて来年に入っても物価の伸びが一過性でない場合、その点を考慮せざるを得ない」と述べた。
FRB当局者らが予想する物価の伸びは、2021年が中央値で2.4%に上向く一方、22年は2.0%に落ち着くもようだ。
新型コロナウイルスの流行は「かなり異常な衝撃」とした上で、物価が上昇しても「労働市場は依然として穴が開いている状態だ」と指摘。月次の資産購入については、財務省が発行する種々の証券を反映をすることを目指しており、発行に変化が生じればFRBも必然的に対応するものの、特定の金利に影響を及ぼす「ツイスト・オペ」の実施を意図としているわけではないとした。
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