- 2021/04/12 掲載
中国の新規人民元建て融資、3月は2.73兆元 予想上回る
[北京 12日 ロイター] - 中国人民銀行が発表した3月の新規人民元建て融資は2兆7300億元(4165億8000万ドル)で、前月(1兆3600億元)から増加した。アナリスト予想も上回った。
ロイターがまとめたアナリスト予想は2兆4500億元。前年同月は2兆8500億元だった。
ロイターの算出によると、第1・四半期の人民元建て融資は7兆6700億元で過去最高となる。これまでの最高は、当局が新型コロナウイルス対応で異例の対応に動き始めた前年同期の7兆1000億元。
中国の融資動向は、金融引き締めへの懸念が強まる中、投資家の注目材料となっている。
人民銀行は昨年急増した国全体の債務の安定化を目指す一方、急激な政策シフトは回避し中小企業の支援を継続する方針を示している。
昨年人民銀行は利下げや預金準備率の引き下げなど、さまざまな措置を打ち出した。ただ、最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)は5月以降据え置かれている。
マネーサプライM2伸び率は前年比9.4%で、アナリスト予想の9.6%と2月の10.1%から鈍化した。
3月末時点の人民元建て融資残高は前年比12.6%増。2月は12.9%増、アナリスト予想は12.6%増だった。
また、銀行融資のほか、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などを含む社会融資総量残高は、3月末時点で前年比12.3%増の294兆5500億元(44兆9500億ドル)だった。
3月の社会融資総量は3兆3400億元で、2月の1兆7100億元から増加した。アナリスト予想は3兆7000億元だった。
*内容を追加して再送します。
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