- 2021/04/13 掲載
イタリア、新たな景気刺激策を準備 400億ユーロ規模=関係筋
新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた経済を下支えする。
政府筋が先週、ロイターに語ったところでは、追加的な借り入れにより今年の財政赤字は国内総生産(GDP)の10%を超え、昨年の9.5%を上回る見通し。昨年のGDP成長率は新型コロナ対策の封鎖措置の影響でマイナス8.9%だった。
調達した資金は、封鎖措置で休業を余儀なくされた企業への追加助成金や、中小企業を対象とする返済猶予措置の延長に充てる。
前政権が1月に示した公式見通しでは、今年の財政赤字の対GDP比率は8.8%となっていた。これは経済成長率を6%と想定した数字だが、政府高官らは4―5%への下方修正が必要になると述べている。
新たな景気刺激策の導入により、公的債務は増加する見通し。昨年末時点の公的債務はGDP比155.6%で、ユーロ圏ではGDP比でギリシャに次ぎ2番目の高水準。
イタリアの財政赤字がGDP比で2桁になるのは1990年代初め以来。
財政赤字・公的債務の新たな目標と複数年のGDP予測は、財務省の経済・財政文書に盛り込まれ、今週中に承認される見通し。
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