- 2021/04/15 掲載
米ボーイング、顧客の資金調達環境を楽観 航空機納入支援へ
航空機納入を支援する業界全体の資金調達ニーズは2020年に590億ドルと約40%減少した。墜落事故を受けた19年のボーイング「737MAX」運航停止で生産はすでに打撃を受けていたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)によって一段と抑制された。
ボーイングの金融子会社ボーイング・キャピタルのティム・マイヤーズ社長は「新型コロナが世界の航空宇宙業界にかつてないほどの打撃を与えているものの、当社の顧客にとって市場の流動性はおおむね維持されている。旅行需要が回復し始めれば、状況はさらに改善すると期待している」と述べた。
ただ、懸念が残るのは、航空機購入に向けた資金調達で通常約3分の1程度を占める商業銀行融資の状況だ。
商業銀行融資は昨年以降、回復しているものの、ボーイングが引き続き注視している分野の1つだという。ただ、投資ファンドなどからの資本流入が銀行融資の減少を補いつつある。
マイヤーズ氏は「既存のプレーヤーのほか、業界の回復局面に機会を求めて新規参入者が出てくることから(航空)セクターへの資本流入は続くとみている」と語った。
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