- 2021/04/22 掲載
午後3時のドルは108円付近、ECB理事会に注目
午前の取引では、株価が上げ幅を拡大したことが好感され108.14円までドルが買い戻された。その後は米長期金利が1.53%付近まで低下したことを受けて107.92円まで下落した。仲値にかけては実需の買いで一旦108.05円まで反発したが、一部のクロス円で円買い戻しが先行し、ドルは伸び悩んだ。
前日、カナダ中銀の決定を受けて急伸したカナダドル(加ドル)は利益確定売りを受けて、上昇分の一部を返上した。
加ドル/円は前日、85円半ばから86.78円まで1円以上の幅で急上昇したが、きょうは高値86.51円から86.26円まで軟化した。
加ドルは前日、1米ドル=1.2455加ドルと、約1カ月ぶり高値を付けたが、現在は1.2503加ドル付近の気配となっている。
カナダ銀行(中央銀行)は21日、政策金利を0.25%に据え置いたが、経済見通しを大幅に引き上げたほか、毎週の国債の純買い入れ目標を30億カナダドル(24億米ドル)とし、従来の40億カナダドルから縮小することも決定した。さらに、来年にも利上げに踏み切る可能性を示唆した。
市場は、きょう行われるECB理事会で、ECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の処遇をどうするかについて、なんらかのヒントを得られると期待している。
「6月の会合で、PEPPの期限を延長しない方針を示すとの見方が多いが、今回の会合でPEPP脱却に向けたニュアンスを示すのか注目される」(アナリスト)という。
楽天証券・FXディーリング部の荒地潤氏は、「緩和縮小に向けたタカ派的なコメントが出るかどうかが焦点だ」といい、緩和縮小を示唆する発言が出れば、ユーロ買いが膨らむ可能性もあるとの指摘が聞かれた。
ECBは3月の理事会で資産買い入れペースを第3・四半期に縮小させる可能性などについて討議。議事要旨では「現状、PEPPの枠組みに疑念を挟むことなく、今後買い入れペースを落とすことができるとする(チーフエコノミストの)レーン氏の見方に全てのメンバーから幅広い賛同が得られた」と記されている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 108.02/04 1.2031/35 129.99/03
午前9時現在 108.03/05 1.2035/39 130.04/08
NY午後5時 108.05/08 1.2033/37 130.03/07
(為替マーケットチーム)
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