- 2021/04/24 掲載
米株は反発、好調な指標追い風 来週のハイテク決算に注目
投資家の不安心理を表すボラティリティー・インデックス(VIX)は約10%低下し、投資家の不安が後退していることを示した。
インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「これまでに発表された企業決算はかなり高めの予想を上回っている。国債利回りは低下しており、ハイテク株にとってはプラス材料だ」と述べた。
来週はマイクロソフトやアルファベット、アップル、フェイスブックなどが決算を発表する。
IHSマークイットが23日に公表した4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.6と、統計を開始した2007年5月以来の高水準を付けた。
3月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は 年率換算で102万1000戸と前月比20.7%急増し、2006年8月以来の高水準となった。前年同月比では66.8%増。
ラザード・アセット・マネジメントの米株主任、ロン・テンプル氏は、過剰貯蓄やペントアップ需要、政府の刺激策などを追い風に、今年と来年の米経済成長率が6%を超え、過去50年で最も高い伸びを記録するとの見通しを示した。
S&Pの主要11セクターは軒並み上昇。情報技術と金融が上昇を主導した。
週足ではダウ工業株30種が約0.46%、ナスダック総合が0.25%、S&Pが0.13%それぞれ下落した。
23日発表された企業決算の一角は精彩を欠く内容となった。クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)の第1・四半期決算は、新型コロナウイルス感染拡大抑制策の影響でカード保有者の旅行と娯楽関連の消費が約半減したことから減収となった。
アメックスは1.9%安で取引を終了。
複合企業のハネウェル・インターナショナルも2.1%安。四半期決算で主力の航空宇宙事業の売上高が予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.62対1の比率で上回った。ナスダックでも2.82対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34043.49 +227.59 +0.67 33804.5 34157.5 33713.2
2 7 9
前営業日終値 33815.90
ナスダック総合 14016.81 +198.40 +1.44 13861.3 14062.7 13856.8
7 4 3
前営業日終値 13818.41
S&P総合500種 4180.17 +45.19 +1.09 4138.78 4194.17 4138.78
前営業日終値 4134.98
ダウ輸送株20種 15133.43 +212.48 +1.42
ダウ公共株15種 918.26 -2.84 -0.31
フィラデルフィア半導体 3196.98 +63.81 +2.04
VIX指数 17.33 -1.38 -7.38
S&P一般消費財 1422.50 +14.48 +1.03
S&P素材 520.87 +8.61 +1.68
S&P工業 858.65 +9.06 +1.07
S&P主要消費財 714.11 -1.14 -0.16
S&P金融 587.97 +10.66 +1.85
S&P不動産 264.05 +1.53 +0.58
S&Pエネルギー 358.74 +3.32 +0.94
S&Pヘルスケア 1440.34 +9.18 +0.64
S&P通信サービス 250.35 +2.75 +1.11
S&P情報技術 2505.73 +35.58 +1.44
S&P公益事業 338.32 -0.59 -0.17
NYSE出来高 8.15億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29225 + 255 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29215 + 245 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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