- 2021/05/10 掲載
ユアサ商事など、静岡県内にて新型冠水検知・警告システムの実証試験を開始
ユアサ商事、応用地質、サンポール、キャットアイ、環境エクステリア

【経緯】
気候変動等の影響で全国的に豪雨による浸水被害が増加している中、サンポール、ユアサ商事、応用地質の3社は身近な道路の車止め内に冠水センサを組み込んだ「冠水センサボラード」を開発し、これまでに京都府や静岡県、千葉県等で実証試験を行ってきました。
<京都府福知山市の実証事例>
https://www.oyo.co.jp/oyocms_hq/wp-content/uploads/2020/03/20200324_news-release_oyo.pdf
<静岡県の実証事例>
https://www.oyo.co.jp/oyocms_hq/wp-content/uploads/2020/09/20200908a_news-release_oyo.pdf
冠水センサボラードは、冠水検知機能と関係者へのメール機能、非常灯による周囲の通行者への警告機能を備えていますが、車止めを必要としない道路や、冠水地点から離れた場所に警告が必要なケースでは適用性に課題がありました。そこで今回、キャットアイ及び環境エクステリアの2社を加え、冠水センサボラードと無線警告灯システムとを組み合わせることで、冠水地点から離れた場所にも浸水の危険を周知し、道路の通行者が早期にリスク回避できる新たなシステムを開発しました。
【システム概要と特徴】
また、これまでの一般的な道路冠水警報システムは、冠水を検知するセンサ部と、警告灯や情報表示板などを有線で接続し、また、いずれも商用電源を必要とするものが多いことから、システム導入時には設置コストが高額になる課題もありました。
本システムは、冠水センサボラードを親機とし、親機が検知したハザード情報を遠方に設置した複数の子機が受信。子機の警告灯を発光させることで、周囲の道路通行者に危険を知らせます。親機・子機間の通信は無線で行い、また子機の電源は子機内蔵のバッテリーで賄うため、電気工事が不要です。そのため、システムの導入コストならびにランニングコストの低減が実現可能です。
本システムは、静岡県駿東郡小山町内において 4 月 15 日より実証試験を開始しました。本実証試験により、新たな警告機能の有効性や道路管理者に対する情報通知の有効性について確認してまいります。
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