- 2021/06/08 掲載
米国株式市場=まちまち、方向感欠く展開
ただ、ダウとS&Pは終値での最高値から1%ポイント以内の水準を維持した。
ノバポイントの最高投資責任者(CIO)、ジョゼフ・スローカ氏は「決算というテーマが終わり、次の決算シーズンまでは経済データが材料となることから市場は小康状態だ。きょうは、投資家が行動を起こすきっかけがあまりない」と指摘。
また「インフレ動向を巡って市場は変動してきた」とし、次の注目材料として10日発表の消費者物価指数(CPI)に言及した。
この日は、個人投資家の間で人気の高い「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)が引き続き上昇する中、小型株がアウトパフォームした。
ミーム株の映画館チェーン大手AMCエンターテインメントは14.8%高。前週には85%上昇している。
ゲーム販売ゲームストップやセキュリティーソフトの加ブラックベリーなど、他のミーム株も7─14%高。
S&Pの主要11セクターでは7セクターが下落。素材の下げが最大となった。一方、不動産は上げを主導した。
医薬品大手バイオジェンは38.3%の大幅高。同社とエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたことが好感された。
データセンター運営のQTSリアルティ・トラストは21.2%値上がり。米プライベートエクイティ(PE)大手ブラックストーン・グループが67億ドルで同社を買収するとの報道が材料となった。
クルーズ運航会社ロイヤル・カリビアン・グループは同社の船舶のうち6隻が7月と8月にフロリダとテキサスの港から出航すると発表した。同社株は0.4%上昇。同業カーニバルは1.1%高、ノルウェージャン・クルーズ・ラインは3.1%高。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.35対1の比率で上回った。ナスダックでは1.82対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は105億2000万株。直近20営業日の平均は107億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34630.24 -126.15 -0.36 34766.20 34820.91 34574.51
前営業日終値 34756.39
ナスダック総合 13881.72 +67.23 +0.49 13802.82 13889.11 13784.89
前営業日終値 13814.49
S&P総合500種 4226.52 -3.37 -0.08 4229.34 4232.34 4215.66
前営業日終値 4229.89
ダウ輸送株20種 15432.10 -35.37 -0.23
ダウ公共株15種 902.09 +1.27 +0.14
フィラデルフィア半導体 3191.66 -22.48 -0.70
VIX指数 16.42 0.00 0.00
S&P一般消費財 1365.69 -0.70 -0.05
S&P素材 543.86 -6.75 -1.23
S&P工業 882.26 -6.11 -0.69
S&P主要消費財 731.38 -1.29 -0.18
S&P金融 633.74 -4.01 -0.63
S&P不動産 280.72 +2.54 +0.91
S&Pエネルギー 414.25 -1.60 -0.38
S&Pヘルスケア 1425.60 +4.75 +0.33
S&P通信サービス 260.04 +1.23 +0.48
S&P情報技術 2455.23 -0.41 -0.02
S&P公益事業 331.02 +0.62 +0.19
NYSE出来高 9.18億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29150 + 130 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29140 + 120 大阪比
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