- 2021/06/17 掲載
採用効率化で巨大ITに対抗=「ボタン一つで転職」へ―リクルートHD社長
リクルートホールディングス(HD)の出木場久征社長はインタビューに応じ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使し、企業の採用工程の効率化を進める方針を示した。「ボタン一つ(の操作)での転職」の実現を目指す。この分野のサービス強化で、米グーグルなどの巨大IT企業に対抗する。
4月に就任した出木場氏は「仕事探しは衣食住と同じくらい大事だが、採用工程の効率化にはどの巨大IT企業も本気で取り組んでいない」と指摘。2012年に買収し、自ら事業を率いてきた米求人情報会社インディードは採用の際の英会話能力や違法薬物使用のチェックをオンライン化する技術の実用化を進めている。同社を軸に「採用を簡単にしていくことで、世界中の人々の人生を良くしていきたい」と抱負を語った。
人材関連事業には、グーグルのほか米マイクロソフトなどの参入が相次ぎ、競争激化が見込まれる。出木場氏は「各社のエース(級の技術者)がやっているわけではない」と説明。企業の合併・買収(M&A)も活用し、巨大ITにはない、きめ細かなサービスで競争力を高める。
【時事通信社】 〔写真説明〕オンラインでインタビュー取材に応じるリクルートホールディングス(HD)の出木場久征社長(同社提供)
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