- 2021/06/25 掲載
前場の日経平均は続伸、米株高を好感 景気敏感株に買い
中盤では伸び悩み、市場では、国内での新型コロナウイルスの感染再拡大が重しとなっているとの声が聞かれた。
24日の米国株式市場では、主要3指数がそろって上昇。ナスダック総合指数とS&P総合500種指数は最高値を更新した。バイデン大統領が超党派のインフラ投資計画に同意したことが追い風になった。
日経平均は262円07円高の2万9137円30銭で続伸スタート。買い一巡後は伸び悩み、一時2万9000円を下回る場面もあった。
市場では、日経平均のPER(株価収益率)低下は下支え要因となっているものの、決算など本格的に材料が出てくる7月を前に見極めムードが強くなっているといい、「国内でのコロナ感染再拡大やデルタ株の世界的な拡大も重しとなり、上値を追いづらい」(みずほ証券のマーケットストラテジスト、倉持靖彦氏)との声が聞かれた。
TOPIXは反発し0.68%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0190億5400万円。東証33業種では、鉄鋼、非鉄金属、鉱業、化学工業などの30業種が値上がり。海運業、倉庫・運輸関連、精密機器の3業種は値下がりとなっている。
個別では、日本製鉄、神戸製鋼所、JFEホールディングスなど鉄鋼株が堅調。米国株式市場で景気敏感株が幅広く買われた流れが波及した。
パナソニックは続伸し4.53%高。同社が25日に関東財務局に提出した有価証券報告書で、米電気自動車(EV)大手テスラの全株式を2021年3月末までに売却したことが明らかになったことが材料視された。
そのほか、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、アドバンテストもしっかり。エーザイ、セコムは利益確定売りに押されさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1610銘柄、値下がりが461銘柄、変わらずが116銘柄だった。
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