- 2021/06/30 掲載
NEC、AIを活用した光ファイバセンシングソリューションを発売
本ソリューションは、既に敷設されている通信用光ファイバからのセンシングを可能とした、世界初のNECの光ファイバセンシング技術を活用したものです。
光ファイバの片端に取り付けるセンシング装置に加えて、ファイバに異常を加える可能性がある振動や外部環境を検知する機能やファイバの緯度経度などの位置情報を元に地図上に正確に表示するマッピング機能などを有したソフトウェアで構成されています。
昨今、5Gの高速大容量の通信が普及する中で光ファイバの重要度が増し、ファイバの敷設が増えていますが、それに伴い、ファイバの損傷等による通信障害が与える影響度も増加しています。また、通信事業者や光ファイバ所有者において、ファイバ損傷時の迅速な損傷箇所の把握が困難で修繕までに時間を要することや、ファイバを管理するオペレーターや保守員の担い手不足が課題となっており、ファイバの保全・管理業務の効率化を支援する仕組みが求められていました。
本ソリューションは、いつもとは違う振動から異常を検知することで、工事や経年劣化等によるファイバ損傷の予兆検知ができるとともに、ファイバの位置情報の正確なマッピングにより、損傷箇所の迅速な特定と修繕が可能です。
NECはこれまで、光ファイバセンシング技術を活用し、電柱のひび割れの検知(注1)やVerizon Communications Inc.((注2)以下、ベライゾン)と道路の交通状況把握などの交通モニタリング(注3)の共同実証を実施し、有効性を確認しています。本ソリューションについても、ベライゾンのフィールドで実証を実施しており、有効性を確認しています。
NECは今後、本ソリューションの適用範囲を広げ、既存ファイバを活用した広域モニタリングにより取得した情報をスマートシティに活用するなど様々な領域における価値創造を目指していきます。
(注1) NEC、光ファイバセンシング技術やAI技術を応用し、コンクリート電柱のひび割れ検知の実証を電中研と実施:https://jpn.nec.com/press/202009/20200901_01.html
(注2) 本社:ニューヨーク州、CEO:ハンス・ヴェストベリ
(注3) NECとベライゾンが光ファイバセンシングの共同実証実験を実施、実用化に向け大きく前進:https://jpn.nec.com/press/201910/20191008_02.html
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