- 2021/07/15 掲載
台湾TSMC、日米で新半導体工場の建設を視野
中国の生産能力を拡大するほか、米アリゾナ工場の「第2段階」の拡張を行う可能性も排除しないとした。
日本での特殊技術(スペシャルティーテクノロジー)半導体工場建設を検討していることも明らかにした。
劉徳音会長はアナリストとの電話会議で「競争上の優位性を維持・強化し、新たな地政学的環境において顧客により良いサービスを提供するために、グローバルな製造拠点を拡大している」と説明した。
「われわれの海外工場は、当初は台湾の製造拠点のコストに匹敵するものではないが、政府と協力してコストの差を最小限に抑える努力をしていく」と述べた。
米国と日本に関する計画の詳細は明らかにせず、コスト上昇を反映してウエハーの価格を引き上げるよう取り組んでいると話した。
劉氏は顧客の「緊急の必要性」により28ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体製造技術を用いて、中国の南京でも生産能力の拡大を計画していると明らかにした。来年から生産を開始する予定で、最終的には2023年半ばまでに月産4万枚に引き上げる予定という。
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