- 2021/07/20 掲載
株安・債券高は緩やかに、世界的なリスクオフ波及も=20日の東京市場
日経平均は寄り付きで前日比300円を超える下落となり、5月安値の27385円03銭を下回ったが、前場終値では2万7500円半ばに戻している。
新発10年国債利回り(長期金利)は前日比0.5bp低下の0.010%で出合いを付けたが、直近の水準を割り込むことなく推移している。
ドル/円は前日の海外市場で109.07円と5月下旬以来の安値を付けた後、109円半ばに戻している。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ投資ストラテジスト、藤戸則弘氏は株価が下げ渋っていることについて「巣ごもり需要やテレワークの再拡大を見越して米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の上昇を受けて半導体関連株が寄り付きからしっかりとなり、指数の下げを和らげた」とみる。
一方、アライアンス・バーンスタインの債券運用調査部長、駱正彦氏は、世界的な金利低下について、カネ余り状況が続く中で銀行勢による債券買いや、年金勢によるリバランスの動きで株から債券へのシフト、リスクオフの流れでCTA(商品投資顧問業者)による先物買いが進むなど、すべて同じ方向に進む「パーフェクトストーム」となったと指摘。そのうえで、日本の長期金利については国内勢がゼロ%以下の金利を追うインセンティブはないほか、戻り売りも出ることから、ゼロ%近辺で止まるとの見方を示している。
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