ユーロ圏の銀行、融資の審査基準を緩やかに厳格化へ＝ＥＣＢ

［フランクフルト　２０日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）が２０日公表した調査結果によると、ユーロ圏の銀行は、第３・四半期の企業向け融資が増えると予想、融資の審査基準が緩やかに厳格化されるとの見通しを示した。

調査はユーロ圏の大手行を対象に実施した。

審査基準は昨年、大幅に厳格化されたが、第２・四半期は審査基準に変化はなかった。需要サイドでは、企業の投資意欲が高まっているという。

ＥＣＢは「２０１９年第３・四半期以降で初めて、企業の固定資産投資向けの資金ニーズが、融資需要にプラスの寄与をした。企業の間で投資に消極的な姿勢が後退している可能性がある」と指摘した。

住宅ローンについては、審査基準におおむね変化はない見通しという。

銀行は、企業と家計の融資需要が差し引きでさらに増えると予想している。