- 2021/07/27 掲載
米国株式市場=3指数が過去最高値、ハイテク決算を楽観視
今週はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、グーグルの親会社アルファベットをはじめ、S&P総合500種採用企業の3分の1以上が決算を発表する。アップルは0.3%上昇した。
引け後に第2・四半期決算を発表した電気自動車(EV)大手テスラは時間外取引で約1%上昇。通常取引終値は2.2%高だった。
リフィニティブのデータによると、これまでのところ大方の第2・四半期決算がアナリスト予想を大幅に上回っており、すでに高まっている期待がさらに膨らんでいる。
インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「ポジティブサプライズが続いており、決算シーズンに向けて楽観的な見方や期待が高まっていたにもかかわらず、企業は予想を上回る結果を出している」と指摘。
決算シーズンが本格化し、工業やより多くのシクリカル(景気循環)関連企業の決算が発表されるに伴い、どの程度の回復が見られるかや、インフレなどの問題による影響があるかどうかが注目されると述べた。
複合企業スリーエム(3M)は27日の決算発表を控え、0.6%高。28日に決算を発表する航空機大手ボーイングは2%高。
27─28日には米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。当局者らが高インフレを巡り、新たな懸念を表明するかどうかに注目が集まるとみられる。
FRBは6月、利上げ開始時期の見通しを2023年に前倒しした。
中国が個別学習指導やオンライン教育機関に対する新たな規則を発表したことを受け、米市場に上場する中国企業の株価が下落した。中国の電子商取引大手アリババ・グループは7.2%安、検索サイトの百度(バイドゥ)は6%安。
このほか、米軍事用航空機メーカー大手ロッキード・マーチンロッキード・マーティンも3.3%下落した。26日発表した第2・四半期決算で利益が市場予想を下回った。数年間にわたり取り組んできた航空部門での極秘開発プログラムを巡り2億2500万ドルの損失を計上したことが重しとなった。
米取引所の合算出来高は97億7000万株。直近20営業日の平均は98億2000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.30対1の比率で上回った。ナスダックでは1.28対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35144.31 +82.76 +0.24 35055.86 35150.37 34950.19
前営業日終値 35061.55
ナスダック総合 14840.71 +3.72 +0.03 14821.03 14863.65 14790.49
前営業日終値 14836.99
S&P総合500種 4422.30 +10.51 +0.24 4409.58 4422.73 4405.45
前営業日終値 4411.79
ダウ輸送株20種 14772.70 +16.63 +0.11
ダウ公共株15種 904.40 -0.14 -0.02
フィラデルフィア半導体 3276.92 -3.15 -0.10
VIX指数 17.58 +0.38 +2.21
S&P一般消費財 1487.96 +11.34 +0.77
S&P素材 517.57 +4.50 +0.88
S&P工業 875.64 -0.13 -0.02
S&P主要消費財 738.46 +1.37 +0.19
S&P金融 605.89 +3.28 +0.54
S&P不動産 289.26 0.00 0.00
S&Pエネルギー 376.34 +9.17 +2.50
S&Pヘルスケア 1522.03 -9.55 -0.62
S&P通信サービス 277.91 +1.95 +0.71
S&P情報技術 2712.79 -0.61 -0.02
S&P公益事業 333.98 -0.03 -0.01
NYSE出来高 9.01億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27970 + 140 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27950 + 120 大阪比
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