- 2021/07/28 掲載
ブラジルダム事故巡るBHPへの賠償請求、英裁判所が審理再開容認
下級審は昨年、「裁判プロセスの乱用」として原告側の訴えを退けており、控訴院も今年3月に下級審の判断を支持していた。
しかし、控訴院の3人の判事は27日、同訴訟は勝訴の見込みがあるとして3月の判断を覆し、控訴の審理再開を認める異例の判断を示した。
決壊事故はBHPとブラジルの資源大手バーレの合弁鉱山会社サマルコがブラジルのミナスジェライス州に保有するフンダン鉱山ダムで起き、19人が死亡し、ブラジル史上最悪の環境汚染をもたらした。
原告団を代表するの法律事務所PGMBMのマネージングパートナー、トム・グッドヘッド氏は審理再開が認められたのは歴史的に意義があると評した。
BHPは、同訴訟はブラジルでの訴訟や、事故の賠償や修復作業のために同社とブラジルの提携先が共同で設立した財団の取り組みと重複しているとして、無意味だとしてきた。
同社は文書で「この訴訟は英国で起こすのに適切ではないというBHPの立場に変わりはない」とした。
バーレはコメントを控えた。
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