- 2021/07/28 掲載
コメ先物、上場廃止検討=本上場の先行き不透明で―堂島商取
大阪堂島商品取引所が期間限定で試験的に上場するコメ先物取引に関し、上場廃止を検討していることが28日、明らかになった。常設市場にする本上場を農林水産省に申請しているが、認可を得られる見通しが立たず、先行きが不透明なため。
堂島商取は今月16日、コメ先物の本上場を認可申請した。しかし、農水省は27日、「基準を満たしていない」と判断し、堂島商取に伝えた。現在の上場期限は8月7日で、同日以降も上場を続けるには、改めて試験上場を申請する必要がある。
しかし、複数の堂島商取関係者は28日、「試験上場は申請しない」と明言。上場廃止はやむを得ないとの意向を表明した。
堂島商取は4月に株式会社化し、SBIホールディングスが主要株主になり、経営再建を主導。総合取引所を目指し、現在は主力のコメ先物に代わり、来春に金、白金など貴金属の先物を上場し、将来は原油や金融の先物も扱う計画だ。今後は品ぞろえ拡充に注力し、海外投資家も参加する国際的取引所にしたい考え。
【時事通信社】 〔写真説明〕大阪堂島商品取引所ビル(大阪市西区)
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