- 2021/08/06 掲載
米クアルコム、ヴィオニアに46億ドルの買収提案 マグナに対抗
ヴィオニアの取締役会はカナダ自動車部品大手のマグナ・インターナショナルが提示した現金38億ドルでの買収案をすでに承認。クアルコムはマグナを18.4%上回る買収案を提示し対抗する。
買収合戦が繰り広げられるとの見方から、米株式市場上場のヴィオニア株は急伸し、終盤の取引で約28%高の40.04ドル。一時は40.38ドルまで上昇した。
ヴィオニアは「クアルコムの提案を精査する」と表明。マグナからコメントは得られていない。
衝突防止や駐車アシスト機能などを備える先進運転支援システム(ADAS)に対する需要が増大する中、クアルコムは昨年、「スナップドラゴン・ライド」という独自のADASシステムを開発。クアルコムのクリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は「自動車業界の変革が続く中、革新を進め、競争を可能にするパートナーを自動車メーカーが持っていることが重要になる」と述べた。
Futurum Researchのアナリスト、ダニエル・ニューマン氏は「ヴィオニアを買収できれば、クアルコムの自動車関連事業は直ちに拡大する」としている。
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