- 2021/08/06 掲載
堂島コメ先物、廃止へ=本上場は不認可―農水省
農林水産省は6日、大阪堂島商品取引所のコメ先物取引を常設市場にする本上場に関し、不認可とした。コメ先物は現在、期限付きで試験的に取引されており、堂島商取は本上場の不認可を受けて、試験上場を打ち切る。コメ先物は上場廃止になり、試験上場開始から10年余りで姿を消すことになった。
堂島商取は7月16日に本上場を申請。しかし、農水省は同月27日、取引に参加する生産者らが十分に増えていないなどとして、「認可基準に適合しない」と判断した。
これに対し、堂島商取は農水省が5日に開いた意見聴取で、コメ先物取引に参加する生産者はこの10年で当初の2から66に増えたと反論。「農水省の指摘は全く当たらない。どれほど参加者が必要か明らかにしてほしい」と訴えたが、受け入れられなかった。
コメ先物には新潟コシヒカリ、あきたこまち、宮城ひとめぼれなど5銘柄がある。試験上場の期限は7日だが、多くの銘柄は来年6月の決済物まで上場しており、決済日まで取引を続ける。
【時事通信社】
PR
PR
PR