- 2021/08/06 掲載
6月給与、0・1%減=コロナで賞与カットが響く
厚生労働省が6日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、現金給与総額は前年同月比0.1%減の44万2148円だった。前年同月を下回るのは4カ月ぶり。このうち、残業代などの所定外給与は18.3%の大幅増だったが、新型コロナウイルス感染拡大で企業業績が悪化する中、賞与は削減。現金給与総額全体を押し下げた。
所定外給与の上げ幅は、比較可能な2013年1月以降で2番目の伸びだった。コロナ禍で大幅減となった昨年6月の反動が出た格好で、産業別では製造業が44.0%増と最も伸びた。賞与を含む特別に支払われた給与は2.3%減の17万7128円だった。
物価変動の影響を差し引いた実質賃金は、0.4%減。今年1月以来5カ月ぶりに減少した。
【時事通信社】 〔写真説明〕厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館(東京都千代田区)
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