- 2021/08/07 掲載
米国株、ダウとS&P最高値 予想上回る雇用統計で
米労働省が6日発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比94万3000人増加した。前月の93万8000人に続く伸びとなり、サービス業の労働需要が高まる中、米経済が力強い勢いを保ったまま下半期に入ったことが確認された。市場予想は87万人増だった。また、賃金が上昇し、失業率は1年4カ月ぶりの低水準となった。
CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「投資家らは経済回復に対する自信を取り戻したようだ」と指摘。「結果的に、投資資金はシクリカル(景気循環)株、バリュー株、小型株に回帰している」と述べた。
S&P主要11セクターの4セクターが上昇。金融が最も上昇し、上昇率は7月20日以来の大きさだった。一方、情報技術は下落した。
主要3株価指数は週間で上昇。S&Pが0.94%、ダウが0.78%、ナスダック総合が1.11%それぞれ上昇した。テーパリング(量的緩和の縮小)につながるインフレ高進を巡る懸念が市場心理の重しとなったものの、好調な企業決算が支援した。
個別銘柄では、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が4.7%高。5日に発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、全般的な保険事業と退職金事業が好調だったことで、利益が予想を上回った。
ソーシャルゲーム大手ジンガは18.2%安。5日、夏に入ってゲーム利用が減少したことを理由に、今後の売上高の指標となる通年のブッキング(受注額)予想を正味28億ドルと、従来予想の29億ドルから下方修正した。
農産物提供会社コルテバは8.0%上昇。通期の純売上高見通しを上方修正した。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想によると、S&P500構成銘柄の第2・四半期の増益率は92.9%。構成銘柄でこれまでに決算を発表した427社のうち87.6%がアナリスト予想を上回った。
株式取引アプリを手掛ける米ロビンフッド・マーケッツが7.9%高。今週は個人投資家の間で人気の高い「ミーム株(ネットの情報拡散で取引される銘柄)」として注目され、時価総額が数十億ドル増加した。
米取引所の合算出来高は86億5000万株。直近20営業日の平均は96億3000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.33対1の比率で上回った。ナスダックでは1.07対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35208.51 +144.26 +0.41 35077.4 35246. 35077.
4 79 44
前営業日終値 35064.25
ナスダック総合 14835.76 -59.36 -0.40 14864.2 14890. 14788.
2 18 59
前営業日終値 14895.12
S&P総合500種 4436.52 +7.42 +0.17 4429.07 4440.8 4429.0
2 7
前営業日終値 4429.10
ダウ輸送株20種 14502.32 +79.41 +0.55
ダウ公共株15種 926.74 -4.01 -0.43
フィラデルフィア半導体 3412.05 -12.41 -0.36
VIX指数 16.15 -1.13 -6.54
S&P一般消費財 1444.09 -10.68 -0.73
S&P素材 528.18 +7.65 +1.47
S&P工業 875.10 +3.62 +0.42
S&P主要消費財 734.67 -0.37 -0.05
S&P金融 628.53 +12.40 +2.01
S&P不動産 292.06 -0.68 -0.23
S&Pエネルギー 374.19 +3.44 +0.93
S&Pヘルスケア 1548.95 -1.62 -0.10
S&P通信サービス 275.34 -0.05 -0.02
S&P情報技術 2718.65 -3.30 -0.12
S&P公益事業 342.76 -0.29 -0.08
NYSE出来高 7.85億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27895 + 55 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27875 + 35 大阪比
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