- 2021/08/10 掲載
午前の日経平均は続伸、一時2万8100円台 上値の重さ再確認
前週末に発表された米雇用統計は市場予想を上回り、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値ベースの最高値を更新。新型コロナウイルス感染再拡大に伴う懸念は残るものの、週明けの動きも底堅く推移し、ナスダックは小幅に上昇した。
雇用統計を消化した後の米株市場が底堅く推移したことを受け、東京株式市場では好決算銘柄を中心に買いが先行し、日経平均は一時2万8100円台となった。その後は急速に上げ幅を縮小しもみあった。市場では、朝方の香港株式市場でのハンセン指数の急速な下げに伴い、日経平均も連れ安となったとの見方があった。
機関投資家不在の「夏枯れ相場」で個人投資家の利益確定売りが重荷となっているといい、好業績銘柄への買いで下値は堅いが、引け後のソフトバンクグループの決算が「波乱要因になりかねない」(国内証券)との声が聞かれた。
個別では、ファーストリテイリング、エムスリー、リクルートホールディングスなどが上昇。バンダイナムコホールディングス、東京エレクトロン、ソニーグループなどは下落した。
TOPIXは0.56%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3484億1100万円となった。東証33業種では、海運業、陸運業、医薬品、ゴム製品などの27業種が値上がり。その他製品、非鉄金属、金属製品の6業種は値下がりした。
東証1部の騰落数は、値上がりが1524銘柄、値下がりが547銘柄、変わらずが111銘柄だった。
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