- 2021/08/10 掲載
午後3時のドル110円前半で小動き、ドル買いの勢い続かず
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.34/36 1.1736/40 129.51/55
午前9時現在 110.31/33 1.1734/38 129.45/49
NY午後5時 110.28/31 1.1737/41 129.48/52
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.28/31円)と比べて若干ドル高/円安の110.36円付近で推移している。堅調な7月の米雇用統計などを受けて米長期金利が1.3%台まで上昇したことで、ドルは一時110.40円付近の高値を付けた。ただ、上昇後はもみあいとなり、ドル買いの勢いは継続しなかった。
東京市場では、お盆休みのため市場参加者が少なくなっているとの指摘もあった。
ドル/円相場は、良好な米雇用統計の結果を受けてドル高基調が続いている。雇用統計公表前に1.25%付近で推移していた米10年債利回りは、現在1.31%台前半で推移している。
市場からは「FRB(米連邦準備理事会)がテーパリング(量的緩和の段階的縮小)開始に向けて進んでいるのは間違いない中で、マーケット参加者はいつテーパリングが始まるのかを探っている状況」(トレイダーズ証券・市場部長、井口喜雄氏)との声が聞かれた。
今月末に米国で開催されるジャクソンホール会議でテーパリング開始について示唆があるかどうかが、市場の関心事となっているという。
また、FRB当局者からはタカ派的な発言が相次いでおり、「FRB内部でもタカ派のメンバーが優勢になっているとの見方が広がっているようだ」(井口氏)との見方が示されていた。
全体的にドル高基調となる一方で、ユーロは停滞ムードが続いた。ユーロ/ドルは現在、1.1738ドル付近で推移。一時、約4カ月ぶりの低水準となる場面もみられた。
市場では、テクニカル面ではこれまで1.1750ドル付近が下値めどとして意識されてきたが、「1.1750ドルをするすると下抜け、ユーロ/ドルの水準がやや下方向になっている」(国内証券)との声が聞かれた。
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