- 2021/08/11 掲載
NY外為市場=ドル小幅高、対ユーロで4カ月超ぶり高値
ドル指数は3日続伸し、約3週間ぶりの高値を付けた。終盤では0.1%高。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.7%安の4万5530.05ドル。オーバーナイトでは4万6759ドルと3カ月ぶりの高値を付けていた。イーサは0.9%安の3139.15ドル。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「複数のFRB当局者によるタカ派コメントに加え、2カ月連続で90万人以上の非農業部門雇用者数の伸びが示されたことで、テーパリングを巡る判断が間もなくなされるとの市場の見方が再確認された」と述べた。
米労働省が9日発表した6月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が前月比59万件増加し1007万3000件と、過去最高を更新。採用件数も671万9000件と、前月の602万2000件から拡大した。
米労働省が6日発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比94万3000人増加した。前月の93万8000人に続く伸びとなり、サービス業の労働需要が高まる中、米経済が力強い勢いを保ったまま下半期に入ったことが確認された。
米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は9日、あと1、2カ月間、雇用の力強い伸びが続けば、FRBは10─12月中にテーパリングを開始できるという認識を示した。
終盤のユーロ/ドルは0.1%安の1.1720ドル。ドル/円は0.2%高の110.575円。ドル/スイスフランは0.2%高と続伸した。
独欧州経済センター(ZEW)が10日発表した8月の景気期待指数は40.4と、前月の63.3から低下した。低下は3カ月連続で、新型コロナウイルスの感染拡大で景気回復が妨げられるのではないかとの懸念を受けた。
チャンドラー氏は「デルタ変異株の感染者数が米国で増加傾向にあり、一部の州では過去最多水準に達している。これは世界的な現象で、東アジアのようにうまく対応したと見られていた国々が足元では変異株の感染に見舞われており、シドニーはロックダウン(都市封鎖)となった」と述べた。
豪ドル/米ドルは0.3%上昇した。
ドル/円 NY午後4時 110.57/110.58
始値 110.44
高値 110.59
安値 110.41
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1717/1.1720
始値 1.1725
高値 1.1727
安値 1.1711
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