- 2021/08/11 掲載
エクソン、米シェールガス資産売却手続き開始
エクソンは3年前、今年12月までに資産売却を通じて150億ドルを調達する計画を打ち出した。ただまだ計画の3分の1ほどしか達成しておらず、21億5000万ドル強相当のディールが宙に浮いたままとなっている。新型コロナウイルスのパンデミックで資産の評価額が下がるという逆風にも見舞われた。一方、債務額は700億ドルと過去最高に膨れ上がっている。
こうした中で、エクソン傘下のXTOエナジーは、アーカンソー州ファイエットビルにある約5000のガス井の買い手を探している、と広報担当者が明らかにした。事情に詳しい複数の関係者の話では、エクソン本体も売り込み活動をしており、今月中に買収提案を受け取ることを目指しているという。
広報担当者は「われわれはこの資産に関心を持ちそうな第三者に情報を提供しているところだ」と述べた。
エクソンは2010年、ファイエットビルのガス資産を6億5000万ドルで取得。ただその後業界のシェールガス開発過熱によって供給過剰となった天然ガス価格は過去最低に沈み、昨年になって同社は米国で保有する石油・ガス資産の評価額を171億ドル引き下げざるを得なくなった。
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