- 2021/08/11 掲載
午後3時のドル110円後半、1カ月ぶり高値圏 米CPI待ち
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.67/69 1.1716/20 129.67/71
午前9時現在 110.58/60 1.1717/21 129.60/64
NY午後5時 110.56/59 1.1718/22 129.58/62
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円後半。ドルは早朝に一時110.69円まで上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けたが、目先の上値抵抗線(110.73円)が意識され伸び悩んだ。一方、米長期金利の上昇がドル/円を下支えしたため、110円後半で一進一退となった。
ドルは早朝110.69円と7月14日以来の高値をつけた。ただ、東京勢は早めのお盆休みを取っている参加者も多く、商いが閑散だったため、ドルの上値を追う機運は盛り上がらなかった。ドルは欧州勢が参入する午後3時過ぎに110.70円まで上昇し、7月半ばの高値と並んだ。
一方、米長期金利はこの日、1.35%後半から1.36%付近と堅調で、ドル/円の下支えとなった。
市場では、米連邦準備理事会(FRB)による早期テーパリング(量的緩和の段階的縮小)の思惑が台頭し始める中、市場参加者はきょう発表予定の7月の米消費者物価指数(CPI)に注目している。
前週末の米雇用統計の公表後から全体的なドル高の流れが続いているが、「CPIが市場予想を上回る内容となればますます金融政策正常化への期待が強まり、ドルが一段と上昇する可能性がある」(国内金融機関)という。
6月の米CPI総合指数は前月比0.9%上昇し、2008年以来の高水準となった、前年比では5.4%上昇した。6月のCPIコア指数は前年比4.5%上昇し、1991年以来の高水準となった。
市場では「これほど高進したインフレをテーパリングだけでコントロールできるものなのか、利上げのタイミングを含めて当局者の発言に注目している」(外国銀)との声が聞かれた。
きょうはアトランタ地区連銀のボスティック総裁とカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁の発言が予定されている。
ユーロ/ドルは昨日に続き停滞ムードだった。
米国では良好な経済指標やFRB当局者のタカ派姿勢が確認される一方、欧州中央銀行(ECB)は金融政策正常化に向けた動きが遅れている。「ユーロは軟調な地合いが続くとみられ、ユーロ/ドルは1.16ドル台も視野に入る水準だ」(国内金融機関)という。
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