- 2021/08/13 掲載
米鉄道カンザスシティー、カナディアン・パシフィックの提案推奨せず
カナディアン・パシフィックは10日、カンザスシティーに対し270億ドルの買収案を新たに提示した。カナディアン・ナショナルによる290億ドルの案を下回る額だが、反トラスト法(独禁法)上の懸念からカナディアン・ナショナル案は承認されないと見込んだ。
カンザスシティーは12日、カナディアン・ナショナルとの合意を支持するよう引き続き株主に推奨する方針を示した。
カンザスシティーは5月、カナディアン・ナショナルによる買収案を受け入れたが、米規制当局の陸上運輸委員会(STB)は同案の議決権信託についてまだ承認していない。
カナディアン・パシフィックのキース・クリール最高経営責任者(CEO)は当初、カナディアン・ナショナルの提案はSTBの承認を得られないと見込み、自社の提案を250億ドルから引き上げるのを拒んでいた。
カンザスシティーはカナディアン・ナショナルとの合併合意などを巡る株主投票を今月19日に予定しているが、STBが17日までに判断を示さない場合、投票を延期するとした。
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