- 2021/08/24 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高を好感 景気敏感株など買われる
23日の米国株式市場は主要3指数が上昇。ナスダック総合指数は終値で最高値を更新した。米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが国内で正式に承認され、ワクチン接種の加速につながるとの思惑が買いを後押しした。
日経平均は朝方から幅広い業種で買い優勢となり、続伸スタート後も上げ幅を拡大した。一時323円65銭高の2万7817円89銭で高値をつけた後は、2万7700円台後半でもみあう展開となった。前日の米株高のほか、時間外取引の米株先物やアジア株が底堅く推移したことも支えとなった。
岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏は、前日に国内で発表された新型コロナウイルスの新規感染者数が前週比で減少したことや、ファイザーのコロナワクチンが米国で正式承認されたことなどが安心感につながったとの見方を示した。「伸びが鈍化しつつあった接種率が再び上昇するとの期待もあり、景気敏感株もしっかり。悪材料は先週までに織り込んだとの見方が広がっている」という。
TOPIXは1.03%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1450億4500万円だった。東証33業種では、ゴム製品、銀行業、精密機器を除く30業種が値上がり。海運業、鉄鋼、空運業、非鉄金属などが値上がり率上位となった。
個別では、そのほか、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、エムスリー、ファナック、ソニーグループなどがしっかり。
そのほか、ヤマハが大幅続伸し4.58%高。23日、同社が保有するヤマハ発動機株式の一部を売却し、その一部を自社株買いに充てると発表したことが好感された。ヤマハ発動機は6.43%安で東証1部の値下がり率第3位となった。
昭和電工は東証1部の値下がり率トップ。23日、公募増資などで最大1093億円を調達すると発表し、需給悪化が懸念された。
東証1部の騰落数は、値上がりが1753銘柄、値下がりが323銘柄、変わらずが109銘柄だった。
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