- 2021/08/24 掲載
ムーディーズ、中国華融を格下げ 純損失計上見通しで
華融が先週、2020年通期決算で1029億元(158億8000万ドル)の純損失を計上するとの見通しを示したことを反映した。華融は3月末が期限だった2020年決算発表を延期し、償還への懸念からドル建て債が一時大きく売られた。
ムーディーズは、華融の自国通貨建て・外貨建て長期発行体格付けを「Baa1」から1段階引き下げ「Baa2」とした。引き続き格下げ方向で見直す。
華融のオフショア金融ビークルの長期シニア無担保格付けも「Baa2」から1段階引き下げ「Baa3」とした。
ムーディーズは「今回の決定は、2020年の多額の純損失計上を受けた華融の資本と利益率の悪化を反映したものだ。こうした純損失を計上すれば、自己資本比率と負債比率の規制上の最低限の要件を満たせなくなる恐れがあり、政府が支援策を取りまとめない限り、事業を継続できない可能性がある」と表明した。
一方、フィッチ・レーティングスは23日遅く、華融の長期発行体デフォルト格付けについて、格付けウォッチを「ネガティブ」から「ポジティブ」に引き上げた。資本再編計画を評価した。
データ会社デュレーション・ファイナンスによると、華融ファイナンス2017Co Ltdが発行した華融の永久債(利率4%)は、買い気配値が約0.2セント低下し、92.687セントとなった。
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