- 2021/08/26 掲載
米国株式市場=S&Pとナスダック最高値、半導体・金融銘柄に買い
投資家は、米連邦準備理事会(FRB)の政策引き締め時期に変更がないことを確認するため、ワイオミング州ジャクソンホールで今週開かれる年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)に注目している。
レノックス・ウェルス・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、デビッド・カーター氏は「ワクチン承認に関するポジティブなニュースやジャクソンホール会議でFRBが市場にショックを与えないだろうという期待感が株価の上昇を支えている」と語った。
米国債利回りが上昇し、金利動向に敏感な金融株が買われたほか、小型株、半導体株、運輸株といった経済再開の恩恵を受けるセクターがアウトパフォームした。
ファイザー/ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンがこのほど正式承認されたことを受け、企業や政府機関が接種義務化などに動いている。
S&P500が終値で最高値を付けるのは今年に入り51回目となったが、ロイターのアナリスト調査では米株市場は年内レンジ相場が続き、S&Pはほぼ横ばいで年末を迎えるとみられている。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)からの回復や企業の利益拡大ペースの鈍化が見込まれていることが背景。
S&Pの主要セクターではヘルスケアが最大の下落率となった。
半導体大手エヌビディアとアプライド・マテリアルズはそれぞれ1.9%、1.2%上昇、大型グロース(成長)株のアルファベット、テスラ、フェイスブックも値上がりし、ナスダックを押し上げた。
高級百貨店ノードストロームは17.6%下落。四半期の売上高がパンデミック前の水準から6%減少した。
スポーツ用品小売ディックス・スポーティング・グッズは13.3%高。特別配当を発表したほか、通期の売上高・利益見通しを引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.49対1の比率で上回った。ナスダックでは1.31対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は82億9000万株。直近20営業日の平均は90億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35405.50 +39.24 +0.11 35388.77 35501.14 35287.63
前営業日終値 35366.26
ナスダック総合 15041.86 +22.06 +0.15 15039.03 15059.43 15011.58
前営業日終値 15019.80
S&P総合500種 4496.19 +9.96 +0.22 4490.45 4501.71 4485.66
前営業日終値 4486.23
ダウ輸送株20種 14826.59 +102.57 +0.70
ダウ公共株15種 934.45 +1.20 +0.13
フィラデルフィア半導体 3372.55 +27.16 +0.81
VIX指数 16.79 -0.43 -2.50
S&P一般消費財 1446.91 +4.52 +0.31
S&P素材 535.77 +2.24 +0.42
S&P工業 883.20 +5.29 +0.60
S&P主要消費財 744.05 -0.73 -0.10
S&P金融 642.38 +7.68 +1.21
S&P不動産 289.87 -0.51 -0.18
S&Pエネルギー 365.28 +2.60 +0.72
S&Pヘルスケア 1574.93 -4.03 -0.26
S&P通信サービス 281.63 +0.64 +0.23
S&P情報技術 2762.41 -1.51 -0.05
S&P公益事業 347.90 +0.70 +0.20
NYSE出来高 7.62億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27805 + 65 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27800 + 60 大阪比
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