- 2021/08/27 掲載
午後3時のドルは110円付近、リスク回避の円買いも アフガン緊迫化で
東京市場の午後には、アフガン情勢の緊迫化が欧州勢に改めて意識され、幅広い通貨に対してリスク回避の円買いの動きが散見された。
月末スポット応当日のきょうは、国内実需勢による買いフローでドルは仲値直後に110.08円付近まで上昇した。しかし、午後に入ると109.89円まで下落し安値をつけた。
新規材料に乏しい時間帯でのドル売り/円買いについて、週末を控えた持ち高調整に加え、「早めに参入してきた欧州勢がアフガン情勢を受けて、幅広い通貨に対してリスク回避の円買いに動いた」(アナリスト)という。
ユーロ/円は一時129.17円まで下落した。高値は129.39円だった。
英ポンド/円は一時150.45円付近まで下落した。高値は150.82円だった。
バイデン米大統領は26日、アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で起きた爆発を巡り、実行犯を捕らえて償わせると表明した。また、イスラム過激派への反撃計画を策定するよう国防総省に要請したことを明らかにした。
市場は、今夜のジャクソンホール会議での講演でパウエルFRB議長がテーパリングに着手する時期について手掛かりを示すかに関心を寄せている。
FXcoin取締役の上田眞理人氏は、「テーパリングの方向性は(米長期債利回りに)織り込み済みとみている。年内に始まったとしても、驚く人は少ないだろう」とした上で、「そうであっても米長期金利がこの程度までしか上がらないので、ドル/円も一気に111円を目指すようには見えない」と指摘した。
リフィニティブによれば、米10年国債利回りは1.3391/3374%の気配と、前日ニューヨーク市場終盤の1.3542%から低下した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.98/00 1.1759/63 129.34/38
午前9時現在 110.04/06 1.1751/55 129.34/38
NY午後5時 110.07/10 1.1750/54 129.36/40
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