- 2021/08/27 掲載
日経平均は反落、ジャクソンホール会議控え模様眺め
海運株の堅調が目立ったものの物色面でも動意づくセクターが少なく、全体的に商いも細っている。
前日の米国株式市場は反落して取引を終えた。アフガニスタン情勢への不安が重しとなったほか、27日のジャクソンホール会議を前に米連邦準備理事会(FRB)の政策変更を巡って警戒感が広がった。
これを受けて日本株は売り優勢で始まった。ただ、時価水準では割安感が生じるために押し目買いも入り、売り一巡後は下げ渋る展開。その後は、イベント控えで投資家が積極的に売買をする様子はみられず、後半は狭いレンジで推移した。
市場では「景気敏感株である海運株の堅調が心理的に安心感を与えている。割安感も手伝い時価水準では押し目が入るため、大きく崩れることはないだろう」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.34%安。東証1部の売買代金は2兆1135億3100万円だった。東証33業種では精密機器、倉庫・運輸関連業、石油・石炭製品などが下げた一方、海運業が大幅上昇したのが目立つ。
個別では、トヨタ自動車が軟調なほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングも下落。商船三井が大幅高となり年初来高値を更新し、レーザーテックも高い。
東証1部の騰落数は、値上がり880銘柄に対し、値下がりが1175銘柄、変わらずが134銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27641.14 -101.15 27581.24 27481.23
─27670.66
TOPIX 1928.77 -6.58 1926.08 1919.50
─1930.12
東証出来高(万株) 86985 東証売買代金(億円) 21135.31
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