- 2021/08/31 掲載
鹿島と日本コンクリート工業、カーボンネガティブコンクリートの共同研究を開始
「CO2-SUICOM」は、世界で唯一実用化されているCO2吸収型コンクリートです。「エコタンカル」は、日コンが産学の共同研究で開発したMCC&U(R)技術(※2)にて製造する、日本で唯一実用化されているCCU骨材・粉体素材です。今回の共同研究は、両社の技術的なノウハウを融合することで、「CO2-SUICOM」および「エコタンカル」を、さらに高度化することが狙いです。炭酸カルシウムの粉体である「エコタンカル」をコンクリートに混入し、かつ「CO2-SUICOM」としてコンクリート自体にCO2を吸わせる両社の技術をコンクリート製造に用いることで、これまで考えられてきた以上のカーボンネガティブを実現し、革新的な技術へと進化させていきます。
※1 コンクリートガラや残コンなどのコンクリート(産業廃棄物)に由来する材料にCO2を吸収させて製造した軽質炭酸カルシウムの骨材や粉体
※2 Mineral Carbon Capture and Utilization(炭酸塩鉱物化及びその利活用)の略でありCCU骨材・粉体素材を製造(炭酸塩鉱物化)し、利活用する技術
(参考)
CO2-SUICOMの特長 https://www.kajima.co.jp/tech/c_eco/co2/index.html#!body_02
・セメントの半分以上を特殊な混和材(γ-C2S)や高炉スラグなどの産業副産物に置き換えることに加え、γ-C2Sを使用することで、排気ガスなどに含まれるCO2をコンクリートに大量に固定化できるため、コンクリート製造時のCO2排出量をゼロ以下、つまり大気中のCO2を減少できる世界初のコンクリートです
・現状品のCO2-SUICOMは、1m3当たり18kgのCO2を大気中から削減できます
エコタンカルの特長 https://www.ncic.co.jp/products/environment/ecocaco3.html
・エコタンカルは、大気中に排出されるボイラー排ガス中のCO2とプレキャストコンクリート製品工場内で発生する高アルカリの廃水から製造される、環境にやさしい低負荷・高付加価値の骨材・粉体素材です
・エコタンカル1t当たり、約440kgのCO2が固定化されています
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