- 2021/08/31 掲載
広島ガス、総務省の「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に採択
本実証実験では、4Kカメラおよび赤外線カメラ、近赤外線式メタン検知器より取得した動画像やデータをAI機能付きのエッジコンピューティングサーバーで分析・処理します。これらの機能を搭載した走行ロボットによる無人監視により、無色無臭である天然ガスなどのガス漏えいを検知する仕組みを構築し、分析・処理の結果から得た異常検知情報をローカル5Gで中央制御室へ高速に伝送するとともに可視化し早期に異常を把握しやすくすることで、事故防止や保安業務のさらなる品質向上を目指します。
広島ガスは、今後もガス事業におけるスマート保安(注6)をDX推進の重点分野に位置づけ、ノウハウを蓄積し、このまちネットワークや富士通、知能技術とともに、5G、AI、ロボットなどの先進テクノロジーを活用した安心安全な保安業務の実現に向け、積極的に取り組んでいきます。
■背景
日本のガス事業は、これまで1世紀以上に渡り、国民生活と産業活動に不可欠なエネルギーを供給する担い手として重要な役割を果たしてきました。特にガス事業の根幹となる保安の確保については、ガスの製造、供給、お客さまの消費、全ての段階において、万全を期す必要があります。
広島ガスのメイン製造工場であり、宮島の対岸にある廿日市工場においては、現状でも保安レベルは高水準にあり、これは毎日の巡回とガス漏えい検査の徹底という作業員のたゆまぬ努力で維持されています。本実証実験を通して、ローカル5Gや、高性能カメラ、AI、ロボットなどの先進テクノロジーを活用して、さらなる保安業務の品質向上、巡回業務の効率化および合理化を目指します。
注1 広島ガス株式会社:本社 広島県広島市、代表取締役社長 社長執行役員 松藤 研介。
注2 このまちネットワーク株式会社:本社 広島県広島市、代表取締役社長 中川 智彦。
注3 富士通株式会社:本社 東京都港区、代表取締役社長 時田 隆仁。
注4 知能技術株式会社:本社 大阪府大阪市、代表取締役社長 大津 良司。
注5 LNG:Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)の略。
注6 スマート保安:経済産業省が進めている施策。最新技術を活用し、ガス工作物の巡視・点検・検査頻度の合理化を推進。経済産業省産業保安グループガス安全室「ガス分野におけるスマート保安について」(2020年12月8日)(https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/smart_industrial_safety/index.html)参照。
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