- 2021/09/01 掲載
EU市場のバリュエーション回復、大幅な調整リスク=監督当局
市場のトレンド、リスク、脆弱性に関する最新の報告書でESMAは、ワクチン接種の進展と景気支援策の継続を背景に、社債価格が新型コロナ流行前の水準を大幅に上回っていると指摘。株式と暗号資産についても、明らかにリスクテイクが拡大しているとの見方を示した。
ESMAは「機関投資家と個人投資家は、今後もさらなる市場の調整リスクに長期にわたって見舞われる見通しで、大幅な調整が起きる可能性もある」と指摘。
資産価格の上昇に加え、個人投資家のツールの性能が高まったことで、投資家が自信を強めているとの認識を示した。
ESMAは、イノベーションや、新たなオンライン・モバイル取引プラットフォームの登場で、手数料ゼロのビジネスモデルが可能になり、新型コロナの流行後、個人投資家の取引が急増したと分析。「ゲーム化」という特徴を通じて、個人投資家がさらに増える可能性があるとしている。
ESMAは「こうした特徴は、ソーシャルメディアやオンライン掲示板に促された取引の増加と同様、投資家保護を巡る懸念を引き起こし得る」としている。
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