- 2021/09/02 掲載
午前の日経平均は続伸、好地合い継続も高値警戒から伸び悩む
1日の米国株式市場は、ハイテク株への買いが再び強まったほか、8月のADP全米雇用報告がハト派的な金融政策を支持する内容になったことを受け、ナスダック総合が終値ベースの最高値を更新、S&P総合500種は最高値近辺で取引を終了した。
ハイテク株の構成比が高いナスダックが高かったことで、日本株は半導体関連株や電子部品株を中心に物色され、前日までの好地合いを引き継ぐ形で上値を追って始まった。ただ、直近3営業日の上昇幅が約800円と大きかったために警戒感も生じ、徐々に伸び悩んで動きに乏しい相場付きとなっている。
市場では「テクニカル面の改善が顕著となっているが、前日までの上昇で戻り売りが出やすくなっている。ただ、新型コロナウイルスの感染者減少など環境も改善し、海外勢の買いも期待できそうなことから、伸び悩んだところには買いが入る状況だ」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.21%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3537億1700万円だった。東証33業種では、金属製品、その他製品が上昇する一方、陸運業、鉄鋼などの値下がりが目立つ。
個別では、レーザーテックが堅調に推移したほか、ソニーグループもしっかり。JR西日本が公募増資の発表を嫌気し大幅安となり、その連想からJR東日本など他の電鉄株も総じてさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが696銘柄、値下がりが1362銘柄、変わらずが126銘柄だった。
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